MESSAGE

人と人をつなぐ架け橋に

長崎県・大島村。人口わずか1,000人に満たない小さな島で、私は『つながりの奇跡』を体感して育ちました。潮風に揺れる港では、朝から漁師さんが「今日もええ風が吹くわい」と声を掛け合い、夕暮れ時には商店の明かりが道行く人を優しく包みます。たとえ見知らぬ人同士でも、自然と笑顔が交わされる――そんな温かなコミュニティの息遣いが、私の原風景です。

しかし現実は厳しいものでした。1日に3便しかない船の航路、買い物難民を生む限られた店舗。。。転機は地域の方々が立ち上がった「島活性化プロジェクト」でした。漁師さんが観光客に海の魅力を語り、主婦さんたちが特産品のパッケージを考案し、村長自ら長崎本土の企業を説得。人々が本気で手を結んだ結果、船便は2.5倍に増え、商店には若者たちの笑い声が戻りました。「人々の熱意が地域さえ変えていく」この目で見た事実が、私の人生の羅針盤となりました。

ビックアイランドはこの体験から生まれました。医療過疎に悩む地域の薬局こそ、現代の「島」ではないでしょうか？ 私たちは単なる薬局承継の仲介役ではなく、「地域への架け橋」として機能します。

とある過疎地で老舗薬局を承継できた時、店主の「この町に夕方の待合室の灯りが戻った」という言葉に、故郷の港の灯台を思い出しました。医療の灯を消さないために――私たちは今日も、全国の「島」で熱意ある人々の手を取り合います。

みんなの思いを重ねると、
明るい未来が開ける。